スマホ顕微鏡を使い倒してみました
昨日の渋い観察結果に納得がいかず,
よく例示されている「玉ねぎの表皮」の観察を試みることにしました。
用意したのは,佐賀産の新玉ねぎ。
左から順番に,①一番外側のパリパリの表皮
②そのすぐ内側の表皮(若干湿ってる)
③更に内側にある表皮(たまに間違えて,ぼろっと外れてしまうくらいの部分)
④一番内側の表皮
です。
成長の順番としては,①→②→③→④の順番なので,
順当に成長が進んでいれば,①が一番大きな細胞で構成され,
④が一番小さな細胞で構成されているはずです。
では,結果は。。。
①がこちら。
何が何だか分からない。。。
かろうじて縦の線は見えますが,細胞の大きさまでは観察できません。
あとで気づいたのですが,これは表皮だけではなく,
それ以外の組織も重なっているために,上手く観察できていないようでした。
次に②,
標本台に置くために小さくちぎるのですが,
そのときに薄く剥がれた部分が観察出来ました。
教科書で見るような,きれいな細胞の形が見えますね。
続いて③,
なんか,新たな生き物ですね。
しかもこれまでよりもちょっとでかい。
これは,①②は標本台から若干離れていたのですが,
③は湿っているために,標本台にピッタリとくっつき,
レンズからの距離が近くなったためです。
細胞の横幅が一緒だすると,
縦の長さはちょっと短いのでしょうか。
最後に④です。
これは,①の用に細胞の層が重なっているわけではないと思いますが,
よくわからないですね。
でも,雰囲気細胞の大きさ(特に長さ)は,③よりは明らかに小さいように見えます。
就学年齢にもよりますが,
この観察実験をすることにより,下記にのことがわかると思います。
・細胞はすべて同じ大きさではない。
・玉ねぎの場合,外側の表皮の方が大きな細胞で構成されているという仮説。
また,ここからの展開として,
・なぜ同じ大きさではないのか?
・なぜ縦の長さが長くなっていき,横の長さは余り変わらないのか?
という疑問が湧いてきます。
これらを調べることで,植物という生き物をトータルに理解することが出来るのではないでしょうか?
実際に学校の先生がカリキュラムを立てるのは大変かもしれませんが,
与えられたお題をこなしていく授業スタイルよりは,
子どもたちの知的好奇心をくすぐる内容になる気がします。
最後に,観察実験の全容です。
左にあるLEDライトを照らすことで,よりはっきりと細胞の像をつかむことができます。
また,ピンセットは今回のように小さなサンプルを扱うのに必須ですね。
プレパラートを作るときのようにスポイトで水滴を垂らしてみたのですが,
逆に観察しにくくなるだけでしたので,おすすめは出来ません。。。
ということで,もし興味のある方がいれば,
「スマホ顕微鏡」を試してみてください!
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