暑い(そんなわけない)、節電の夏

7月に入って、「節電の夏」が始まりました。始まりましたと言っても、今のところ北海道はほとんど関係ないんですけどね。そもそもにして北海道の夏は扇風機で乗り切れるのです!



節電によって空調設備や交通機関の一部規制がかかっているため、一般的な家庭には大きく2つの影響が出ていると考えられます。その影響と消費市場の変化を考えてみます。


1つは「室温(体感温度)の上昇」です。

電力会社などからの節電の要請を受けて、一般家庭でも冷房設備を始めとして電化製品の使用頻度を下げているようです。



ここで売れてくるのが扇風機です。クーラーほどは効果はないですが、少ない電力で空気を循環させ、少しでも冷涼感を得ようと、扇風機を購入する過程が多くあるようです。また、
http://allabout.co.jp/gm/gc/185453/


今日の日経新聞に掲載されていた「シャワー用入浴剤」はユニークです。

普通にシャワーを浴びた後、この入浴剤を体に塗って、もう一度シャワーを浴びると爽快感がえられるという物です。確かに、水道代やガス代の節約のためシャワーを浴びる人は多いですが、お湯を浴びて火照ってしまいます。うまいところをついていますね。バスクリンや花王から発売されているようです。
http://www.bathclin.co.jp/news/2011/0308.htm
http://www.kao.com/jp/bubshower/


また、室温を上げる調理は避けられる傾向にあるようです。特に揚げ物。この点を新たな市場にしたのがコンビニです。コンビニで唐揚げやハンバーグなどのホットフーズを調理して提供しています。普段は一人暮らしの学生や、宅飲みのつまみなどに買われていた総菜ですが、一般家庭用に対しても売り出そうとしてます。
http://www.j-cast.com/2011/07/11100736.html?p=2


2つ目は「外出機会の減少」です。

電力不足と放射線を気にする事から、家庭内でできることに焦点が当たっているようです。例えばボードゲーム。

人生ゲームやモノポリーなどの、大人数で遊べるボードゲームの売り上げが伸びているようです。正確な数字は忘れましたが、前年比2〜3倍の売り上げだったように記憶しています。
http://moneyzine.jp/article/detail/197505/

また、家庭教師の件数も増えているようです。通塾を避ける傾向からでしょうか。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819594E3E0E2E2E18DE3E0E2E5E0E2E3E3869895E2E2E2
この記事自体は、子どもの教育を個人指導にすることでより確実な効果を求める親の心理を書いていますが、最後の方に震災と家庭教師の関係も書いています。



このような消費市場の変化を見ていると、電力需給が元通りになっても生き残る商品もいくつかあるので、「自粛傾向によって日本経済が縮小している」と言われていた事も、一概には言い切れないんじゃないかと思います。どんな時代でも、需要を見いだせばそれがビジネスになるってことですね。

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