地方創世、大学ができること(その1)

(今さらながら)新年あけましておめでとうございます。
今年も1年、よろしくお願いいたします。

さて、年初にこんな記事(毎日新聞)を見つけました。


地方創生策:リンゴ、ブドウ…地方大学が地元とタッグ
地方の大学が「地方創生」にかじを切り始めた。人口減対策や地域の活性化を目的に、政府主導の地方創生策に呼応して自治体や地元企業と協力する大学が国立を中心に増えている。
アベノミクスが一段落してよく聞くようになった「地方創世」ですが、
地方自治体と大学のタッグも進んでいるようです。


具体的にどんなことをやっているのか調べてみた
仕事柄、こういう大学の動きは気になりますし、
個人的にも、産学官連携の動きは興味があるところです。

いくつか大学をピックアップして、公式的な発表を探してみました。

▼山梨大学
平成26年度「地(知)の拠点整備事業(COC)」の採択について
事業名称 :「食のブランド化と美しい里づくりに向けた地(知)の拠点づくり」(仮称)
連携自治体:山梨県
事業概要 :
   山梨県では、基幹産業の1つである農業分野の衰退に歯止めをかけ、自然と一体となった新たな里づくりが求められており、本学生命環境学部(平成24年度設置)もこのような課題解決に取り組んでいる。こうした活動を地域の中心として一層発展させ、全学的な活動として位置づけることにより、食、環境、経済の問題を解決し若者の定着を促進し持続的に繁栄する地域の構築を目指す。
   そのために、地域課題実践コースに専門カリキュラムを構築し新設する地域志向型の全学共通教育カリキュラムと連動させることにより、将来にわたって地域の課題を解決できる実践的人材を全学的に育成する。同時にスマートアグリや最先端発生工学等の技術を駆使した次世代型農業、有用菌を利用した安全で付加価値の高い農業生産、水質などの環境保全、さらにワインの地域ブランド化等の研究を行い、地域産業の発展に寄付するとともに美しい里づくりを通じて若者に魅力ある地域創生に貢献する。
冒頭の「自然と一体となった新たな里づくり」という言葉が面白いですね。

僕自身は山梨には住んだことはないのですが、
ビルが立ち並ぶ東京のような比べて、自然が身近にある山梨では、
自然との関わりが、生活上重要になっているのだと想像します。

また、
「将来にわたって地域の課題を解決できる実践的人材を全学的に育成する」
という一文には、島根県隠岐郡海士町の島前高校での取り組みに似たものを感じます。

地域課題を授業の一環として、実践的な課題解決方法を学んでいくのでしょうか。
「地域課題実践コース」という名前も、それを直接的に反映しているものだと思います。


地域課題実践コースって何やってるんだろう?
僕が高校生で、自分の住んでいる地域に課題を感じていたら、
このコースが何をやっているか知りたくなります。
で、調べてみたのですが。。。

ない

「地域課題実践コース」がないです。
生命環境学部はもとより、「山梨大学 地域課題実践コース」でぐぐってもヒットしないです。

かろうじて健康栄養学部の紹介がそれに近いものに感じましたが、
「次世代型農業」とかにはちょっと遠い感じがするしなあ。。。


あ、あ、あったー!
と思ってたらありましたよ!

地域食物科学科が中心となって行う「地(知)の拠点整備事業」が毎日新聞で紹介されました。

この一文とともに、冒頭の毎日新聞のサイトへのリンクが掲載されているのみでした。

そうか、地域食物科学科がやるんですね。
HPに掲載されているカリキュラムにはまだ反映されていませんが、
今後地域課題を解決できる力のつく教育が実施されることを願います。

まさか1大学でこんなに文量がかかると思わなかったので、
続きは次の更新で書くことにします。

コメント

このブログの人気の投稿

ヘッドセット・イヤホンを買い替えた